アンジュレディースクリニックは開院10周年を迎える事となりました。当クリニックも、お陰様で地域に愛される産院になってきたと自負しております。「うちもお世話になったよ、知り合いに勧めたよ」という声もたくさん届き、とても嬉しい限りです。
当クリニックには、上は50代から下は20代まで幅広い年齢のスタッフが在籍しております。当然のことですが、スタッフ全員、学ぶ姿勢が強く、毎日毎日みんなで成長!です。人間ですから失敗もありますが、どうすれば良いかを周囲に聴き、アドバイスをうけ、次に繋げています。
私の年齢になると、意固地になり素直になれずといったことになりがちですが、他スタッフの素直に習熟する姿に、ハッと気付かされることも多々あります。
年を言い訳にせず、「人間素直が一番」を心に命じ、日々仕事に邁進したいです。
私も入職して早7年が経過しました。ここでもたくさんの出会いと経験がありました。
先日、10年近く振りに出産された方がおられました。「蔵本さんですよね?上の子の時にお世話になったんです」とお声を掛けていただきました。
前職で、数時間の出産をお世話させていただいたのですが、こんな私を覚えていてくださったのです。とても感激しました。
それと同時に、改めて皆様の人生の一ページに関わらせていただいているのだと、身が引き締まる思いでした。
私事となりますが、院長先生をはじめスタッフの皆さんにもご配慮いただき、初めて近しい身内の出産にも携わらせていただきました。
表面上は助産師として冷静を保ちつつ、心の中では色んな事を想定して心配し、無事産まれてくれることを一心で願い・・・という状況でした。
無事元気な産声を聴き、孫を抱っこした日は昨日のように感じます。
立ち会いされているご家族のお気持ちを、再度実感した日でもありました。
その孫も2歳の誕生日を迎え、「ばあば、お帰り」と迎えてくれる笑顔が、今の私のリポビタンとなっています
※HP掲載につきましてお母さまの許可を頂いております
自分が助産師になりたての頃の話を書きます。
当時、母親は入院中に全て自分でできる様になって退院しなければならないという空気感でした。
沐浴は、独り立ちできるまで毎日練習、授乳は、乳頭が痛かろうが「ひたすら吸わせて母乳を出す」などといった感じでした。
それがけっして悪い事ではありませんが、出産後の身体の回復状況によっては、とても辛い入院生活を送る方もいらっしゃいました。
それから30年以上経ち、最近よく考えるのは、そこまでママ1人が頑張らなくてもよいのではないかということです。
ご主人や親御さん・兄弟、産後ヘルパーなど、色んな人の手を借り、便利グッズの力を借り、そしてママは笑顔で過ごす、そういう風に子育てライフを楽しんで欲しい、そう考えます。
だから、アンジュレディースクリニックに入院中は、美味しい物を食べて幸せな気持ちになり、楽しく赤ちゃんのお世話をし、疲れたときはスタッフに頼む、そういった入院生活を過ごしていただきたいと思っております。
ママが沐浴実施以外の日はスタッフで沐浴を致します
ベビーちゃんの気持ちよさそうな表情にとても癒されます…
私の助産師人生も、ゴールが見えてきました。しかし、この先にもあるたくさんのママと赤ちゃん・ご家族との出会いを楽しみに、励んで参ります。
最後になりましたが、これからも「アンジュレディースクリニックを選んで、大正解だった」と言われ続けるよう、スタッフ一丸となって精進します。
今まで応援して下さった皆様に感謝の意を込めて、謝意を表わすとともに、今後ともご指導賜りたくお願い申し上げます。