アンジュレディースクリニック開業準備室No.3

初めまして。

「1級建築士事務所 乾設計 代表 坂野裕毅 様」よりバトンを引き継ぎました みづほ工業株式社 工務部課長 1級建築施工管理技士 松田佳政 と申します。

弊社に入社して早いもので15年経ちました。医院・クリニックも8件ほど担当しまして、歯科・小児科以外は経験してきました。その糧を生かして今回の工事も満足していただけるものに頑張っているところです。 まず、建設工事の流れをちょっと簡単に説明させていただきます。

一番初めに取り掛かるのが、地業工事です。これは、建物を支える基礎を支持する工事です。本工事では、既製コンクリート杭を埋め込んでいます。

次に取り掛かるのは、基礎工事です。建物の荷重を基礎下部の地業に伝える建築物の最下部の構造をコンクリートと鉄筋で造る工事です。

この次に始まるのが、鉄骨で建物の骨組を造る工事です。骨組が組みあがったら外壁を建て込んでいきます。そして、内部の壁や天井を作り、仕上げをし、機器類・備品などを設置して完成となります。

今回は、一番初めの工事、地業工事についてお話しさせていただこうと思います。

20150219_01建設地が昔のレンコン畑が広がっていた地域ということもあって非常に軟弱なところでした。そういうこともあって、今回の建物を支える支持層が地上から30m下という深いものでした。建物の高さの2倍以上深いところに支持層があることになります。そこまでコンクリート杭を埋め込まなければなりません。30mという長い杭があるわけもなく、あったとしても運搬や埋め込む工事ができません。そのため、ジョイントをなるべくなくすために15mの杭を2本繋いで30mの杭としています。これでも、実際建つ建物よりも長いものとなっています。30mまで穴を掘って1本目の杭を埋め込み、その上に2本目の杭をのせてジョイントし所定深さまで埋め込みます。これで1セットの杭の工事は完了です。文章に書くと簡単なのですが、現場では隣接建物があったり、掘削した土が大量に出てきたり、15mの杭を真っ直ぐに建てなくてはならなかったりと頭を悩ましました。

20150219_02 無事に事業工事も終わり基礎工事へと進むことができました。基礎工事も終わり、現在は鉄骨工事を行っております。地面の中の工事から地上の工事となり高さも出てきていますので、より一層安全に注意し無事故での完工を目指していきたいと思います。

 

 

 

次回は、当院冷暖房設備などに携わる
「北陸東和冷暖房株式会社 営業部 課長能海秀穂様」にバトンを引き継ぎたいと思います。

みづほ工業株式会社 工務部課長 1級建築施工管理技士 松田佳政