アンジュレディースクリニックのHPをご覧の皆さまこんにちは。私はアンジュレディースクリニックさんにコシヒカリを納めております北川利一と申します。この度は、このようにご挨拶できる機会を頂き光栄に思っております。
この度、早稲田院長からアンジュレディースクリニックでご出産されたお母様方の退院アンケートで「白米が美味しかった!」「冷めてもモチモチ。」「ご飯が甘くて美味しい。」「どこのお米ですか?新米みたいで美味しかったです!」というお言葉を多数寄せられている、とお聞きしました。
そして早稲田院長から「是非お米作りの思いを語って頂けませんか?」と依頼を受け今回特別にお米作りの思いをお伝えすることになりました。
私は石川県内灘町出身、そして現在も内灘町在住です。
田んぼは私の父がビニール水田を起こし、3.5アールの田んぼを管理しておりました。私の父は美味しいコシヒカリ作り一筋、自営の撚糸業も一筋、といった仕事一筋の頑固一徹な父でした。そしてそんな父をそばで見ながら私もお米づくりに携わり、気が付けばコシヒカリを作り続けて約40年以上の年月が経過しました。
お米づくりは毎年土づくりから始めています。雑草を手で抜いたり広大な田んぼの土を起こすのは大変ですが土台をしっかり作っていくことが基本中の基本だと考えています。
田植え後は水管理、雑草管理を仕事の合間に行っております。時々、孫と一緒に水管理をするために田んぼに行くこともあります。そして孫と一緒に稲の成長を確認しています。
水の管理はその年の気温、湿度すなわち気候に左右されます。内灘町に住んで約60年。この土地の環境を知り尽くしたうえでの「米づくりの勘」がモノを言います。「長年の経験と勘」というものでしょうか。
農薬もほとんど使用しておりません。そのため、稲の状態を念入りにチェックし天候不順の被害も常に細心の注意を払っております。ですがその年の気候によっては稲の成長が思うようにいかず、悔しい思いをしたことも1度や2度ではありません。
雑草も手で抜いて対応しております。肥料のブレンドも研究に研究を重ね、肥料のブレンドの割合も毎年ノートにつけ最高の割合で稲に分配できるようにしております。
父から完全に田んぼを任され約15年になるのですが1度だけ肥料の配合がその年の稲が合わず、米が小粒となってしまい出荷できるお米の収穫量が予定より下回ったことがありました。「失敗は成功の元」と気持ちを切り替え、肥料の配合を考察し直した結果翌年は予定通りの収穫を得ることができました。
このように毎年同じことの繰り返しに思うような作業でも経験と知識がカギとなります。
農薬散布が少ない分、虫の除去や除草作業など手をかけることが多くなりますが、手をかける分だけお米も私の思いに応えてくれるような気がしています。水の管理のため、時には仕事の合間に何度も田んぼに出向いては、土の状態・稲の状態を確認しに行くこともあります。寝ても覚めても田んぼのことが気になって仕方がないこともあります。昔、父が田んぼのことで頭がいっぱいで体調が悪くても田んぼに出向いていることがありました。…そんな父の気持ちが今では痛いほど分かるような気がします。
今年も天候に恵まれ稲もとっても元気に育ちました!
稲刈り風景です。知人の農家の方にも協力してもらいながら行います。
おかげさまで、実りの秋を感じる収穫がありました。ですが私のお米管理は稲刈りまでではありません。
収穫後の管理も手を抜きません。玄米を保管する冷蔵庫に保管し、湿度、温度を一定で管理します。
そしてアンジュさんの栄養部から連絡を受けてから注文分を精米、すなわち採れたての新米同然の状態でお米を納品いたします。
アンジュさんでご出産されたお母様からのご意見、本当に嬉しく光栄に思います。ありがたいお言葉心から感謝申し上げます。
早稲田院長の「安全で美味しいお米をお母さんたちに味わって頂きたい🍚」という気持ちにこれからも応えていきたいと思いますし、シンプルな味だからこそ手間暇かけてごまかしのない味を追求していく価値があるものだと感じております。
私は、自営の仕事と兼業でお米を作っておりますが、プライベートでも体を動かすことがとても好きです。
夏には山登り、プール、冬はスキー、そしてゴルフ。最近では孫との釣りも楽しんでおります。
鯵がそこそこに釣れました🐟🐟🐟‼️
私には3人の子供がおりますが、激動の育児が気が付けば3人とも独立し今は孫との時間を楽しく過ごしております。孫娘が「じいちゃ〜ん!」と後を追って来てくれるたびに心が暖まります。今年の夏は孫とディズニーリゾートへ行きパレードを楽しみました。そして、孫たちが私の作ったお米をたくさん食べてスクスクと育っていくことを見守っていくことが何よりの楽しみになっております。
育児は時には辛い時があるかと思いますがきっと自分も成長するチャンスなんだと思いますよ。時間が経てば「あの時はあんなことがあったな。」と笑える日も来るものです。子育てがひと段落した今、今は我が子のようにお米を育てているような気がします。そして、これからも一人でも多くの「美味しい!」のために心を込めてお米づくりに励みたいと思います。